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使用する木材についての詳細な情報を提供しています。 それぞれの木材の特性、用途、生育地、加工方法などをご確認いただき、 家具選びのご参考にしてください。

木のお話。

木材1

タモのお話

タモの特性・用途

タモはとても柔軟性があり、歪みが生じにくい木材で曲げ加工に最も適しています。

また、野球のバットにも使われるように頑丈さも持ち合わせています。

このため多くの椅子やテーブル、キャビネットなどの家具に用いられます。

見栄えが良いのに比較的値段が手ごろな点も人気の秘訣のようです。

タモの生育地は日本の北海道や中国、樺太やシベリアなどの寒い地域です。

当社製品のタモは主にシベリア産の[タモアッシュ]と言う品種を使用しています。

タモアッシュは乾燥性や加工性も良好で家具はもちろんスポーツ製品、建築造作など多方面にわたって利用されています。

美しい木目はとても人気があり、珍重されている木材です。

また、板目が高級木材の欅[けやき]と似ていることから日本人に好まれる木材の一つで、高級材と並ぶ美しさを持ち合わせているため、いつの時代も人気が衰えない木材なんです。

木材2

ウォールナットのお話

ウォールナットの特性・用途

ウォールナットとは、みんながよく知っている[クルミ]の木の事なんです。

とっても強度があり狂いが少なく、総合的な材質のバランスに優れているため家具をはじめミラノ大聖堂の聖歌隊の合唱席や楽器のハープ、銃床など多彩な用途で使われている高級木材なのです。

ウォールナット[クルミ科]は9属約60種がヨーロッパ南東部から東南アジアおよび日本、南北アメリカにかけて幅広く分布しています。

当社製品のウォールナットは主に北米産[ブラックウォールナット]と中国産[ウォールナット]を使用しています。

バランスのとれた材質の美しさで世界三大銘木の一つとして知られるウォールナット。ほんのり紫がかったブラウンの独特の色合いは高貴な印象を漂わせます。

木材3

ナラのお話

ナラの特性・用途

森の王と呼ばれるナラは[どんぐり]の木として親しみがある木でもあります。

とても硬くて粘りがあり、装飾を施すには最適な素材で、時を経るごとに深みのある色に変化していきます。

当社製品に使用されているナラは主に中国に生育している[チャイニーズオーク]と言うオークの一種で、日本の楢とは近縁種です。(ナラの米名=オーク)

オークには【虎斑】と呼ばれる独特の杢目があります。

この杢目は光の受け方によって銀色に輝くことから[シルバーグレイン]とも言われ、高級家具や装飾材に重宝されます。

オークと呼ばれる樹木は世界各国にたくさん生育し、たくさんの種類があります。オークの一種はウイスキーの樽木としても有名です。

液体を浸透させにくく、とても高い耐久性があります。

また、キズや磨耗に強く、室内で靴を履くヨーロッパではフロア材として使われています。

ヨーロッパでは、神聖な樹として崇められ、長寿や不死のシンボルとしても使われています。

木材4

ホワイトアッシュのお話

ホワイトアッシュの特性・用途

ホワイトアッシュはとても柔軟性があり、歪みが生じにくい木材で曲げ加工に最も適しています。

また、野球のバットにも使われるように頑丈さも持ち合わせています。

このため多くの椅子やテーブル、キャビネットなどの家具に用いられます。

見栄えが良いのに比較的値段が手ごろな点も人気の秘訣のようです。

生育地は、主に米国東部全域で、当社製品のホワイトアッシュはアメリカ5大湖周辺産を使用しています。

ホワイトアッシュは乾燥性や加工性も良好で、家具はもちろん、ギターなどの楽器やスポーツ製品、建築造作など、多方面にわたって利用されています。

白くて美しい木肌はいつの時代も日本人の心を掴んではなさない木なのです。

木材5

ラバーウッドのお話

ラバーウッドの特性・用途

ラバーウッド(ゴムノキ)はブラジル原産のドウダイグサ科広葉樹で比較的柔らかくて軽く、加工がしやすい木材です。

ソフトな印象の木目と滑らかな肌触りが特徴。色は灰白色から淡黄色で着色もしやすい木材です。

育成地はブラジル、東南アジア、南太平洋といった暑い地域でダイニングはもちろんチェア、ベッドフレーム、チェストの前板など家具はもちろん建材にも幅広く用いられています。

ラバーウッドは専ら沢山の無垢の角材を張り合わせて大きな一枚の板にした「集成材」という加工方法で使用されています。

この方法は無垢材でも木の狂いが少なく反りや割れも発生しにくいのです。

かつてはゴムやラテックスマットレスの原料になる樹液が採れなくなった原木は廃棄されていました。しかし、近年乾燥技術の向上により家具材として使用できるようになりました。

また、ラバーウッドは成長が速くプランテーションで計画栽培されており資源の有効活用と森林資源の保護を両立させた「環境にやさしい木材」なのです。

木材6

ブナのお話

ブナの特性・用途

ブナはブナ科ブナ属の樹木で温帯に生育する落葉広葉樹です。現在は家具用材としてヨーロッパや北米からの輸入(ビーチ材)が主要となっている木材です。

育成地は日本の北海道西南部から南の暖かい地域に広く分布しており、世界では特にアルプスの裾野に広がるシュヴァルツヴァルトが有名です。

昔は変色や割れが多く腐りやすいといったことから木材としての価値が低く見られていました。

しかし、乾燥技術の向上に伴い木目が細かく、重硬で粘りがあり、乾燥してしまえば割れにくい特徴から現在はイスを中心に各種家具、建築材に使用されるようになりました。

特に曲げ加工に適しており、スキー板などにも用いられます。また、集成材や合板の技術ができてからはテーブルトップなどにも利用されています。

淡い黄色から赤みがかかった色をしており、板目面には樫のような斑点(フ)が現れ、柾目には美しい文様があります。

木材7

ハックベリーのお話

ハックベリーの特性・用途

ハックベリーはシュガーベリーと同じニレ科エノキ類に属し、同属のエルム類(ニレ)とともに利用されています。シュガーベリーはハックベリーの名で混在して流通することもあります。

育成地は北米大陸東部中部に広く分布して生育しています。

全体に黄灰色から灰色で色合いがホワイトアッシュに似ています。

肌目はやや粗く木目は真っ直ぐだったりよじれていたりと不規則です。

切削加工しやすく硬さ、重さともに申し分なく強く粘り強いので釘やネジの保持力が良いばかりか、特にスチームを用いて曲げ加工をしたときの強度は良好です。

また、接着性や塗装性も良く、仕上がりが美しくなります。

ダイニング、チェア、ベッドフレームなどの家具や建築材、木製樽などに幅広く用いられています。

木材8

キリのお話

キリの特性・用途

キリはゴマノハグサ科キリ属の落葉広葉樹で木質化していますが実は草の仲間です。

大変成長が早く15~20年で成木となり家具材として使えます。

このことから日本では女の子が生まれるとキリを植え、結婚する際にタンスにして嫁入り道具にする風習もありました。

原産地は中国で、日本では北海道南部以南に広く生育しています。

アメリカにも自生し、近年ではブラジル、パラグアイ、マレーシアなどに植栽され輸入されています。

日本の樹木の中で最も軽く色白で木肌が美しく割れや狂いが少ないのが特徴です。

また、湿気を通さないことと熱伝導率が低く、着火点が高くて燃えにくいことからタンスの他に高級な美術品を納める箱などに用されています。

キリは年を経るごとに赤みを帯びやがて灰褐色に変色するので、白さを保つために「アク抜き」を行います。

木材9

ニレのお話

ニレの特性・用途

ニレはニレ科ニレ属の総称で、主に木材として使われているのはハルニレと呼ばれる種類で別名[エルム]とも呼ばれています。家具材としてはもちろん、その特徴から車輪や食器類、楽器など幅広く使われています。
ニレの生育地は北半球の広範囲に分布しており、日本の北海道や中国、樺太、シベリアなどの寒くてかつ土壌の肥沃な地に生育します。
木目は真っ直ぐで美しく、ケヤキの代わりに表面化粧材として使われることもあります。
時に小枝にコルク層が非常に発達してコブになったものを[コブニレ]といい、その木目の面白さから化粧的価値が高く扱われます。
腐りにくく、やや重硬で強靭なため割れにくいのが特徴ですが、切削などの加工がやや困難です。
粘りがあるので曲げ加工に適しています。
乾燥が難しく狂いが生じやすいので扱うには技術が必要です。
黄白色から淡褐色、肌目が粗いのでしっとりと優しく柔らかい印象を与えます。

木材10

ホワイトオークのお話

ホワイトオークの特性・用途

ホワイトオークはブナ科コナラ属[オーク]の広葉樹で材が白色に近いことからホワイトオークと呼ばれています。
辺材は淡黄白色、心材は淡黄褐色で大きな放射組織があるため柾目面に[虎斑]と呼ばれる独特の杢目が見られます。
この杢目は光の受け方によって銀色に輝くことから[シルバーグレイン]とも言われます。
日本のミズナラや中国楢の近縁種でもあります。
生育地は北米大陸東部に広く分布しており、一般にレッドオークと比べて心材は赤味を帯びず適度な硬さと強度、優れた耐久性を持っているのが特徴です。
加工性は比較的よく、機械加工しやすく釘打ちは特に穴あけ加工が望ましいです。
また、スチーム曲げに優れており着色性、塗装性も良好です。
家具、床板、一般製材品、船舶、箱、建築、桶、酒樽などに用いられています。
特にヨーロッパのアンティーク家具にオーク材がよく使われているのが見かけられます。

木材11

ポプラのお話

ポプラの特性・用途

中国原産のポプラ(Poplar)は黄河・長江流域を対象に広く育種・育林が進められてきており、米国原産のポプラを主体に欧州原産種を交雑して品種改良し生み出されました。
広葉樹で成長が早く、淡黄色や白色がかった色合いで、木目がシンプルなのが特徴です。
また、木質はやや柔らかく軽量で表面が滑らかで加工しやすいため、合板やベニヤ板、建材や家具、パレット、MDF、紙の原料など幅広い用途に使われています。
計画栽培されており資源の有効活用と森林資源の保護とを両立させた、環境にやさしい持続可能な資源としても評価されています。

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